快適・清潔なウォシュレットを自宅トイレに導入する
トイレを使った後は、どんなに綺麗に紙でふき取ったつもりでいても汚れが残っていたりするもの。
下着に汚れが付くのは不衛生だし、後で洗濯する際に嫌な気持ちになってしまうこともしばしばです。
温水を放射しておしりを洗浄してくれるウォシュレットは紙だけで始末するよりも清潔で、しかも気持ちいいので、「外出先ではウォシュレットがないトイレを使えない」「自宅は全トイレウォシュレット完備」という熱烈なウォシュレット愛好者も少なくないのです。
ウォシュレットはこんなに気持ちいい
ウォシュレットの利点は何と言っても、「温水シャワー」です。おしりでなくても冷たい水を急に浴びせられると背筋が震えてしまい気分が悪くなってしまうものですが、ぬるめの温水なら不快には感じないものです。
温水シャワーによる洗浄を受けていると、ほっこりした気持ちが沸きあがり気持ちよさが全身にいきわたります。
暖房便座との相乗効果で冬の寒い時期でも体を冷やさず用を足せることもウォシュレットの利点です。
それに、ウォシュレットでおしりを洗浄することは紙でふき取りきれなかった汚れをきれいに取り去る効果があります。この紙でふき取りきれなかった汚れというのは結構なストレスになるもので、着替えや洗濯の時に確認すると気力が奪われてしまうものです。
ウォシュレットを使えば水流の勢いと水分ですっきりとふき取れるようになるため、大変心地いいトイレタイムを体感できるというわけです。
自宅トイレをウォシュレット付きに変えるには
「トイレをウォシュレット付きにしたい!」という願望を潜在的に持っている人はかなりの数になるでしょう。しかし、多くの人は家族や友人などから「便器ごと変えるのはもったいないから我慢しろ」と反対され、ウォシュレット導入をあきらめざるを得ないようです。
しかし、実際にはウォシュレット導入のために便器を丸ごと変える必要はありません。既存の便器をそのまま残して使えるウォシュレット付き便座が市販されているからです。便座のサイズさえ合っていれば、古い便器でもウォシュレットを導入できるので非常に便利です。
最近はウォシュレットどころか蓋の開閉から用足し後の洗浄まで自動で行う便器もあるので、リフォームを機にウォシュレット導入しようという人にも一考の価値があります。
ウォシュレット導入に際して注意すべきこと
ウォシュレット付き便座は、製品説明書の指示に従って作業すれば工事費用を払わなくても導入することが出来ます。
しかし、水道・電気に関わる機器であるため慎重に作業しなければなりません。
既存の便座のサイズを図っておく
「大は小を兼ねる」とはいうものの、便座と便器が合わないのはあまり良いこととは言えません。便座が大きすぎると温水シャワーが便器の外に漏れてしまったり、便座が便器より小さいと便が変なところにこびり付いてしまったりといった不都合が起こるのです。
それに、便器には便座取り付け用のジョイントがあるのですが、このジョイントは便座の大きさによって位置が変わってきます。その為、便座のサイズがあっていないと腰を下ろした拍子に便座が外れてしまったり便器におしりが嵌まり込んだりと言ったアクシデントに見舞われる恐れされ出てくるのです。
トイレ内にコンセントを確保しておく
ウォシュレットは水や便座を温め、温水シャワーを流すために電気が必要になります。その為、トイレ内もしくはトイレ周辺にコンセントが無いとウォシュレット付き便座・便器に交換しても役には立ちません。
築年数が古い家だとトイレが家の外にあって、トイレ内の電気がスイッチを捻って付けるタイプの電灯だけにしか通ってないというケースもあるので、あらかじめ便座用のコンセントを確保しておくようにしましょう。
コンセントがトイレ内に無い場合は、延長コードをトイレ周辺のコンセントに繋いで引っ張ってくるか、コンセント増設工事を行うことになります。
水道栓を閉じてから作業する
ウォシュレット付き便座への交換工程は、「便座を外す」「便座取り付け用の金具をジョイントに付ける」「水道管に分岐用金具を付ける」「分岐用金具にホースをつないで便座に水を供給する」というものになります。
ここで注意しておかなければならないのが、分岐用金具の取り付けです。ウォシュレット付き便座はメーカーによっては既存の給水管を取り外して分岐用金具を付けなければならないものもあるのです。
止水栓を閉めずに作業すると水漏れを起こしてしまい、ビショビショになってしまいます。濡れた手でウォシュレット付き便座のコンセントを差し込みでもしたら感電してしまう危険性が出てしまうのです。
横着せずに、あらかじめ止水栓を閉めて水の供給を断ってから作業するように心がけましょう。
賃貸住宅なら大家・管理者に了解を取る
ウォシュレット付き便座の良い所は、大掛かりな工事をせずにウォシュレットを導入できることです。しかし、自宅が賃貸住宅・アパートであるとまた話は違ってきます。
賃貸住宅の場合、店子は大家に対して「物件の原状回復義務」があります。これはトイレへのウォシュレット付き便座への交換も対象となります。
つまり、引越しで家を引き払うときは必ず便座も入居した時点の状態に戻さなければならないのです。そのため、交換した便座は処分せずに保管しておかなければなりません。
また、便座の交換などで物件に何らかの手を加える時は必ず大家さんや物件管理人に了解を取らなければなりません。「壁に棚を付ける」というような物件に直せない傷がつく場合は却下されますが、便座を交換するくらいならば許可は下りる所がほとんどです。ただし、原状回復義務を履行できる状態でない場合はその限りではありません。