水回りのリフォームで大切な業者選びと工事のチェックポイント6つ|水回りトラブル入門

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2015年10月16日
水回りのリフォームで大切な業者選びと工事のチェックポイント6つ

水回りリフォームの際には、現状の問題によって、理想の仕様から妥協しなければいけない事もあります。また、下地の腐食は実際に開けてみなければ分かりません。工事前に必要な打ち合わせ内容、工事が始まってからの確認ポイントとは?

兼業ライター
  

デザイン?機能?それよりも大切なことがあるんです

キッチン・トイレ・ユニットバス・・・いざリフォームするとなったら、まずは理想のデザイン、そして機能性を考え、リフォーム業者とも打ち合わせをしますよね。もちろん、長く使い続けるものですから、とても重要なことです。決して、お安くはない買い物ですから! リフォームの営業

理想通りの仕上がりにする、妥協しなければならないこと、実際に工事した際のトラブル回避法など、リフォームを進めるにあたり大切なポイントがあります。リフォーム業者としての経験に基づき、お客様目線で注意点をご紹介していきます。

1.メーカーショールームに足を運ぶべし

まず、水回りのリフォームは信頼のおけるリフォーム業者や、水回り業者などに相談をして、リフォームする箇所の確認(現場調査)を行ってもらってください。図面が手元にあれば渡しておきましょう。確認してもらうことで、取り付けられる商品などの絞り込みが出来ます。

すべての商品が選べるわけではありません。あとで「サイズが当てはまらなかった!」などという事がないように、しっかり事前の確認をお願いしましょう。

仕様を決めて見積りを出してもらえると思いますが(もちろん無料で)、具体的に仕様を決める際には、ぜひメーカーのショールームに行くことをお勧めします。出来るだけ大きなショールームの方がいいです。置いているモデル商品が多いですから。

ショールームをおすすめする理由は、イメージ作りも勿論ですが、実際の商品の色・質感・使い勝手などを確認できるからです。同じ商品でも、色を変えたり、質感を変えると値段が変わる場合があります。例えば「水栓」と言っても様々なタイプがあります。実際に確認して、デザイン・使い勝手・価格において、きちんと納得できるものを選びましょう。

2.リフォーム業者との工事前打ち合わせが重要

商品が具体的に決まってきたら、工事の詳細について打ち合わせが進んでいくかと思います。

しかし、全てを業者にお任せでは、「想像と違った!」「請求書を見てびっくり!」という事にもなりかねません。工事を進めるに当たっての打ち合わせも重要です。

例えば次のようなケースが実際にありました。

トイレの中に手洗いが欲しいわ!

その手洗いを設置して、便座までスムーズに通れますか?

キッチンは、やっぱり対面式にしようかしら!

下地や配管からやり直すので、思った以上にコストがかかりますけど大丈夫ですか?

ユニットバスは、このメーカーが良さそうなんだよね!

そのメーカーだと規格サイズが合わず、浴室自体が小さくなりますけどいいですね?

そんなまさか!と思うかもしれませんが、意外と起こりうることなんです。言い回しは変えてますが、実際に打ち合わせの際に発生したやり取りです。なぜ要望通りの仕様に出来ないのか、代わりの対策、対処はどのようなものになるのか、きちんと説明してもらうようにしましょう。 ショールーム

3.追加料金が発生する場合の対処説明を引き出せ

ある程度の見積りを最初に提案してもらい、何となくの予算立てをするのは結構だと思います。その場合、打ち合わせを進めるうちに、追加工事の必要性に気づき、追加料金が発生していくということも多々あります。

何事にも予算というものがありますよね。追加料金が後から請求されるのは困ります。

ずいぶん昔の事になりますが、実家のお風呂のタイル貼り替えをした時も、工事が終わった後になって「思った以上に手間がかかったのと、材料を多く使ったから追加料金ください」と言われた事がありました。

作業の間、依頼主が家の中に居たにも関わらず、そんなことは一切触れずに・・・です。そんなことにはなりたくもないし、そういった業者は避けるべきです。

上記の業者は問題外ではありますが、追加料金が発生しないよう最初の現場調査が重要になってきます。しかし、実際は進んでみないと分からないことが多いのも事実です。「追加料金が発生する可能性がある」という事を意識したうえで、打ち合わせに臨みましょう。そのときのチェック項目です。

・追加料金が発生する可能性がある箇所・工事内容はどこなのか。

・その場合は、どの程度まで料金が上乗せされる可能性があるのか。

・追加料金を避けられる場合と、どうしても必要な場合の境目を確認しておく。

・説明のあった部分以外に追加工事が必要になった場合の負担はどうなるのか。

・その際に、都度詳細を説明してもらえるよう念を押す。

鬱陶しがられるかもしれませんが、説明はしっかりしてもらいましょう。

4.水回りリフォームは見えない敵との戦い!?

では、具体的にどういった事で追加料金や追加工事が発生するのでしょうか。水回りリフォームは、見えない箇所をいじっていく工事ですので、言わば「見えない敵との戦い」です。これは業者もお客様も同様です。

お風呂交換は土台の補修が発生する場合も

お風呂の交換だったら、現状のお風呂を壁から何から撤去するので、下地が見えます。

腐っていることも多いですよね。なんせ、お風呂ですから。土台から腐食していたら、その補修から入らなければいけません。しかし、これは既存のお風呂を撤去して壊してみなければ分かりません。

それは、業者のせいでも誰のせいでもなく、どうしようもないことです。この事で追加料金が発生する可能性を説明されなければ、突っ込みましょう。遠慮せずに!

トイレのリフォームは床材補整が必要になることも

見えない敵との戦いは浴室が多いですが、意外とトイレも侮れません。トイレだけ交換して、手洗いも簡単に取り付けて終わりではないんですね。

手洗い場を設置する際など、配管の位置調整が必要で床材をくり抜いたりします。

特に注文住宅にありがちですが、「床材(板)の厚み」が違うことがあります。

ある程度、業者の方で予測を立てて数種類の準備はしておきます。しかし、思いがけないサイズ違いも発生します。ちょっとしたものの場合は、板を重ねたり、近くの建材ショップで購入したりと業者が対処するのが普通かと思います。追加料金を請求されることは珍しいでしょう。しかし、そういった事がある可能性も念頭に置いておきましょう。

5.見積りの材料と工事項目をよく確認すること

知識と意識を持って確認をしたら、次は改めて見積りをじっくりと確認しましょう。

最初にバタバタと決めて提出されて、見積りにも変更が出て・・・とやっていくうちに、どの段階で何がどう決まったのかが混乱しがちです。

打ち合わせ通りの工事内容になっているかどうか、自分自身でも整理が必要です。

そもそも論ですが、見積りに大まかでも材料と工事項目が書かれているかを確認しましょう。金額以上に工事項目と使用材料が大切です。

不明な工事項目があったら、説明してもらいましょう。材料についても、自分で選んだ上辺の商品(便器の種類やお風呂の種類など)だけでなく、工事内容もチェックしておきましょう。後々必要になってきます。

6.実際の工事と見積り内容をチェック

いよいよ工事着工!それで安心ではありません。水回りリフォームは、室内作業がありますので、当然ながらお家に居るようにしましょう。留守にするのが不用心というだけではありません。

窓口はリフォーム会社や工務店でも、工事の際には様々な業者が出入りします。工事内容によりますが、設備屋さん、ガス屋さん、大工さん、クロス屋さん、メーカーさんなど。打ち合わせ内容が十分に伝わってない可能性もゼロではありません。

正直な所、職人さんからしたら作業をしている時に、ずっと傍にいられるのは心地よいものではありません。逆の立場を想像すれば、きちんとやっていてもプレッシャーはかかりますよね!自分も疲れると思いますので、ずっと張り付いている必要はありませんが、要所要所の確認は必要です。

見積りを片手に、今行われている作業は、見積りの何に当たるのかを簡単にでも把握しながら工事の進捗を見守りましょう。見積りの項目に入っていても、職人さんが現場の状況を見て施工内容を変える場合もあります。

見積りが正しいのか、職人さんの判断が正しいのかは一概には言えません。現場の状況で臨機応変の方が良い場合もありますし、単純に職人さんが疲れて手を抜いているかもしれません(ないと信じますが)。

問題は、その説明があるかどうかです。作業中に職人さんに聞きづらければ、営業担当者でもいいでしょう。見積りに入っている項目の施工が行われていなかったように思えた旨を伝え、理由を聞けばいいだけです。疑うという事ではなく、冷静に確認をしましょう。

台所でほほ笑む女性

最後は気持ちよくお支払いで終われるように

確認・説明してほしい事もすべて解消されて、無事に工事が完了したら、いよいよお支払い。

正直、上記で記載したことは業者泣かせです。サクサクと工事が進むためには、いちいち止まって説明や確認をしてられないという事もあります。

説明を多く求める場合は、多少の作業延長も大目に見ましょう。説明してもらい、納得する分、作業の手は止めていますから。きちんとした業者であれば、求めれば説明してくれるはずですし、自分たちも気持ちよくお支払いが出来るはずです!

水回りのリフォームで注意すること まとめ

1.メーカーショールームに足を運ぶべし

2.リフォーム業者との工事前打ち合わせが重要

3.追加料金が発生する場合の対処説明を引き出せ

4.水回りリフォームは見えない敵との戦い!?

5.見積りの材料と工事項目をよく確認すること

6.実際の工事と見積り内容との相違はないか?

7.最後は気持ちよくお支払で終われるように

著者:森口いづみ

兼業ライター
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