水がどこから漏れているのかじっくり観察
浄水器を購入し取り付けしてみたら、「どこからか水が漏れている」という相談を良く受けます。依頼を受け、現場に行ってみると、原因さえわかれば素人の方でも簡単に対処できる事例が多いですね。すぐに業者を呼びたくなる気持ちもわかりますが、料金もとられますし、すぐには直しに来てくれないです。
なので、今回はお客様からよくご相談される「浄水器の水漏れの箇所」とその対象方法をご紹介いたします。
水漏れはどうして起こる?
水道水と浄水の切り替え部分の構造
水道の蛇口の先端、または中間に、水道原水を送り込む為の分岐栓(浄水器と水道水を切り替えるコック)を付けています。それにより、水道水と浄水それぞれを切り替えることや、同時使用出来るようになっています。
カートリッジ内のろ過剤に水の圧力がかかる
浄水器を通った水は、カートリッジ内にある塩素、農薬、化学物質などを吸着するろ過材を通過しようとします。その反面、今まで素通りしていた水がカートリッジよって、大げさに言うとせき止められた状態に近くなります。
ですから、浄水器を付けた時デメリットとしては水量が減ったり、今まで水漏れしなかった箇所から水漏れが始まったりする事があります。
カートリッジの径が小さい程、その症状は顕著に出ます。
どこから漏れているのか調べる
水漏れを確認する時の手順としては、
1. 止水の状態で浄水器及び蛇口の接続部分をタオルでよく拭いて水気を取る。
2. 浄水器の切り替えハンドルを浄水にあわせ10秒程通水しながら各接続部分を目視する。
ここで水が浮き上がってきた箇所があれば、いったん指でその水をふき取りそのまま通水する。再度水がにじんできたら、そこに隙間が生じている。
※、出来るだけ水路に圧力をかけた方が水漏れ確認をしやすい。2. 浄水器の切り替えハンドルを浄水にあわせ10秒程通水しながら各接続部分を目視する。
ここで水が浮き上がってきた箇所があれば、いったん指でその水をふき取りそのまま通水する。再度水がにじんできたら、そこに隙間が生じている。
水漏れしている箇所によって対処法が違う
(図1)
図1を見てみましょう。1番からの水漏れは、コック本体と締め付けリングの締め付け不足です。
締め付けリングを左手で掴み、右手でコックを閉め込めば解消します。
2番からの水漏れは、コック本体の締め付け不足です、コック全体を締め込むと解消します。
3番から水が漏れる時は、蛇口側のパッキンの硬化による水漏れです。
この場合は少し面倒ですが、蛇口のメーカーと型番を調べ(http://www.haikanbuhin.com/)部品販売店などでパッキンを取り寄せて樹脂キャップを交換し、浄水器用コックを締め付ければ完了です。
まれに、2番からの水漏れでコック全体を締め込んでも、水のにじみが解消しない時があります。
(図2)
図2の4番の樹脂製コックのねじ山部分が、ねじ山通りにひび割れていたり、縦にひび割れていたりする場合が原因です。この場合も3番同様に、樹脂製キャップを取り寄せ、交換すれば解消します。水が漏れている箇所さえ見つけ出せば、水漏れの半分は直ったようなものです。
こういうときは素直に業者にきてもらおう
蛇口には壁出しと床出しと2種類があります。壁出しとは、壁から直角に取り付いている水栓の事で、学校の手洗い場やキャンプ場の流しについているものです。
床出しとは、シンクから垂直に立っている水栓の事です。
大半が1本でお湯と水が混合するものになっています。
最近ほとんどがこのタイプです。
昔の話になりますが、お客様宅にカートリッジ交換に行った際、壁出しの単水栓が妙に斜めに付いていて、「ついでに真っ直ぐしときますね」なんて中途半端なサービス心でそれを右に軽く回したら、いきなり壁から大噴水!
単水栓が、根元からもぎれてしまいました。
水道の元栓は家の外、壁の大噴水を止め様と手のひらや指を使い必至に止水を試みるも一向に横からの噴水は収まらず、ずぶ濡れの奥様に外の水道元栓を締めて頂いて、どうにか止まったという大失態をしでかした事があります。
小林さん本当にごめんなさい。
築年数が経過した住宅は、水道管が腐食している事が多く、要注意です。
こんな馬鹿な事をしでかすのは私くらいでしょうが、同じ様な事にならない為に、以下の様な時は初めから専門業者に相談する事をお勧めします。
1、 蛇口を閉めているのに常時水が噴出している時
2、 輸入品や特殊な蛇口に浄水器を取り付けたい時
3、 そもそも取り付け作業や修理が嫌いな方
この情報が役に立つことがあれば嬉しいです。2、 輸入品や特殊な蛇口に浄水器を取り付けたい時
3、 そもそも取り付け作業や修理が嫌いな方