お風呂掃除はトラブル回避のためにも徹底しよう
マンションやアパートなど賃貸住宅の浴室のヒドイ汚れは、後に引っ越すとき、契約時に支払済みのハウスクリーニング代以上の請求が発生する場合もあり、トラブルの原因にもなりかねません。
また、一生ものの持ち家ならば、より長くキレイなお風呂場を保ちたいもの。
気持ちよく入浴するためにも、普段からバスルームの掃除を心掛けたいですね。
しつこい水回りの汚れの代表格であるカビや床の黒ずみなど、放置していると簡単には落ちない、ガンコな汚れになってしまった場合の掃除方法と、日々の汚れも防止するお風呂の掃除方法を紹介します。
しつこいお風呂汚れの原因
石鹸やシャンプーは、床だけではなく壁にも飛び散ります。放置しておくと石鹸の残りカスや皮脂が蓄積して、擦っただけでは取れない頑固なしつこい汚れへと変身します。湿気もカビの大好物です。
- こまめに汚れを落とす
- しっかり換気を行う
この2つを怠ると、当然、お風呂場は汚れます。
お風呂の掃除方法
敏感肌で手荒れが気になる人は洗剤や薬品を使うとき、手袋を使用しましょう。
塩素系と比べると手に優しいイメージの重曹も、水で溶かして使う場合はアルカリ性の性質によって、皮膚の表面の角質が溶けて、手荒れの原因になります。
お掃除を徹底しておきたい場所
汚れが蓄積すると、落とすのが一苦労な部分。
「しつこい汚れ」に変化してしまったら、この方法でお掃除を!
床の黒ずみ
- 床は乾かして、黒ずんだ部分にティッシュを敷き、スプレーボトルに詰め替えた「酢」を万遍なく、たっぷり濡れるくらい吹きかける
- その上に「酢」が乾いてしまわないように、ラップを掛けて2~3時間放置
- お湯で流して、ブラシやスポンジで擦ると汚れが落ちます
- それでも、落ちないほど汚れがひどい場合は、一晩放置する
「酢」は「醸造酢」など、100円均一で販売している商品でOK。
普通のバス用洗剤では落ちない黒ずみに効果があります。
排水溝
- 排水溝の蓋をはずして裏側へ重曹をふりかける
- ヘアキャッチャーを外し裏表に、重曹をふりかける
- 排水溝にも、万遍なく重曹をふりかける
- 黒ずみが進行している部分に、液体洗剤を垂らします(歯ブラシに浸けて塗布もOK)
- 全体に酢をスプレーして、重曹が発泡します。約10分放置した後、ぬるま湯で洗い流す
汚れがひどい場合は、「重曹」⇒「液体洗剤で発泡」⇒「放置」の行程を、もう一度繰り返します。
「純石鹸分(25%)脂肪酸カリウム」等の表示がある、合成ではない「液体洗剤」が適しています。
お風呂掃除で見逃しやすいのはココ!
排水溝や床の汚れは目につきやすいですが、金属やゴムの腐敗の原因にもなってしまう、この部分の汚れも、お掃除ポイントとして忘れてはいけません!
鏡の四隅
- 歯ブラシなどで擦って落とす
- 汚れが固まってしまったら、塩素系のカビ取り用スプレーを吹きかけて水で洗い流す
- 取りきれない汚れは、歯ブラシで擦って落とす
排水口のまわり
水アカとカビが入り込んでしまった浴槽の排水口まわりの輪ジミ状の汚れは取れにくく、不衛生です。 「排水溝」の掃除法で紹介した方法と同じように、「重曹、酢、液体せっけん」を使い、歯ブラシで擦る。 それでも汚れが残った場合は、メラミンスポンジで擦るとキレイに落ちます。
ドア
水滴が溜まりやすいドアはゴムパッキンや角などが、カビの温床になりやすい場所です。
定期的にお風呂用洗剤と歯ブラシを使って掃除をしましょう。
軽いカビなら、この行程だけでもキレイになりますが、定期的にカビ取り用スプレーを使用して、目に見えないカビの元も取り除きます。
また、洗面所での衣類の脱着や洗濯物を扱うことで、意外とホコリが溜まりやすいお風呂のドアの下の部分。外側はホコリ掃除用のドライペーパーや雑巾で週一くらいは掃除をして、汚れが取れにくい隅やゴムパッキンの溝などは、拭き掃除用の洗剤を含ませた綿棒でなぞるとスムーズに掃除ができます。
鏡
入浴やシャワーの後に、軽く洗剤とスポンジで洗ったら、100円均一でも販売しているマイクロファイバーの布で水滴を拭き取ります。
ひと拭きして置くだけで、厄介な汚れのこびりつきを予防できます。
蛇口
お風呂用洗剤をつけた歯ブラシで汚れをこすり落とし、水でしっかり流します。
できるだけ洗剤は使いたくない、という場合は、酢と水を1:1の割合でビニール袋に入れて、蛇口に浸し、ゴムで固定し、1時間くらい放置した後、水を流したまま歯ブラシで汚れを落とします。
ノズルや水道を固定している箇所も赤カビやヌメリが発生しやすいので、蛇口に使用するのとは別の歯ブラシで掃除しましょう。
お風呂掃除を楽チンにする5つの汚れ防止策
汚れを防止するためには頻繁にお風呂掃除するのが一番ですが、ちょっとしたコツを覚えておくと、引っ越しのときのお掃除も、もっとラクになりますよ。
入浴直後に掃除する
汚れは早めに落としたほうが、汚れ落ち効果があります。
床や壁などを掃除しても、残り湯をためておく習慣がある場合は、湿気によりカビ等が発生します。
せめて石鹸カスなどはその日のうちに取り除き、換気は十分に行いましょう。
壁も掃除する
シャンプーや石鹸は壁にも飛び散ります。
シャワーや入浴の際には、壁も洗って洗剤もしっかり洗い流しましょう。
シャンプーのボトル等と置く場所の接地面を少なくする
水に濡れたまま置いている時間が長いと、赤カビやヌルつきの原因になります。
毎回、水気を拭き取るのは大変、という場合は、通気のよいラックを使用して、置く場所を日によってずらすなどの工夫をしましょう!
また、ボトルやボディブラシなどは使い終わったらときは、しっかり絞る、軽く振って水気を切ることを心掛けましょう。
乾燥させる
浴室のカビ防止に冷水をかける、という方法もありますが、水をかけたまま換気を怠ると湿気により、かえってカビが発生してしまいます。
入浴後に掃除した後は、少しでも早くお風呂場を乾燥させることが最大のカビ防止になります。
お風呂の湯気を一気にとる裏ワザ
換気扇を回し、洗面所の窓を開けてハンドタオルの片方の端を持ち、お風呂と洗面所の間に立ってグルグルとタオルを振り回します。
1分もしないうちに浴室の湯気はスッキリなくなります。
換気扇のみで換気をおこなうより、ずっと早く済みますよ!
洗面所に窓がない場合は、部屋の窓を開けて少しでも湿気が抜けるようにして下さい。
清潔な掃除用具がバスルームを清潔に保つ
スポンジやブラシ等、お掃除に使う用具もたっぷりと水分を含んだままでは、恐ろしいほど雑菌が繁殖します。
それでは掃除の際にいくら洗剤をつけても、不衛生な環境を作りだしてしまいますね。
- 絞る 定期的に
- 除菌する
- 定期的に天日干しする
- 定期的に取り替える
100円ショップで安価な商品を選び、常に清潔な用具でお風呂もキレイに掃除しましょう。