事前にチェックしておくべきポイントはココ!
図8-1「温水洗浄便座(ウォシュレット)のイメージイラスト」
用を足したあとにお尻を清潔に洗浄してくれる温水洗浄便座(ウォシュレット)は、今やトイレになくてはならない存在。最近では店舗や会社だけでなく、家庭用トイレにも設置されていることが多いですよね。
この快適さに慣れてしまうと、いざ故障して使えなくなってしまったときのダメージは大きいもの。できるだけ早くリカバリーできるように、チェックすべきポイントを覚えておくと安心です。
さっそく対処法をお伝えしたいのですが、その前に確認していただきたいことがあります。
温水洗浄便座(ウォシュレット)が動かなくなるとあせってつい「故障だ!」とすぐに思ってしまいがちなのですが、実は電源が入っていなかったり、コンセントがつながっていなかっただけということが意外と多いのです。リモコンの電池がなくなっていたり、受信部に汚れがたまっていたりというのも、ありがちなケース。
これらをひと通りチェックしてみて、それでも温水洗浄便座(ウォシュレット)が動かないときにはじめて、故障を心配しはじめるようにしましょう。
温水洗浄便座(ウォシュレット)の水が出ないときの対処法
温水洗浄便座(ウォシュレット)から水が出ない場合、水道管から十分な水が供給されていないことが考えられます。止水栓をいったん閉め、ゆっくりと開いてみましょう。
止水栓を調整しても解決しない場合は、水は供給されているけれど一歩手前でせき止められてしまっているということなのかも。フィルターが錆びていたり目詰まりしていたりすると、当然水は入ってこられません。フィルターを取り外してよく洗浄し、元に戻してから再度スイッチを押してみてください。
水は出るけれどチョロチョロという感じで勢いがないという場合は、まずは水勢を2~3段階強いレベルに設定してみてください。外気温が低い冬などは、お湯の温度を確保するために水勢が弱くなる場合があるからです。
これらを試してもなお温水洗浄便座(ウォシュレット)の不調が改善されなければ、内部にあるモーターが故障している可能性が考えられます。モーターの修理は専門的な知識が必要ですので、自力で修理しようとせずプロに相談しましょう。
修理費用はトイレの種類や故障の程度にもよりますが、1~3万円程度になることが多いようです。まずはメーカーのお客様窓口に連絡し、見積もりを出してもらって詳細を確認してから修理を進めてもらうとよいでしょう。