トイレの水が止まらない!応急処置法とよくある原因をご紹介|水回りトラブル入門

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2016年4月13日
トイレの水が止まらない!応急処置法とよくある原因をご紹介

いったん流したトイレの水が止まらなくなれば、どうしてもあわててしまいがち。でも事前に原因と適切な対処法を知っていれば、こんなときにも落ち着いて対応できるはずです。プロに頼る前に自分でできる応急処置の方法を、わかりやすくご紹介します。

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トイレの水が止まらないとき、どうしたらいい?

トイレの水を流すと通常は少し時間が立てば水が止まるはずですが、これがいつまでたっても止まらないとなれば一大事。そのままほうっておくと水があふれ出て、家じゅうが水びたしになってしまう可能性もあります。

こんなときは、とにかく水を止めることが先決です。止水栓を閉め、ハンドルを回してタンク内の水もすべて抜いて空の状態にしておきましょう。

図5-1「止水栓の閉め方(取っ手のないタイプの場合)」
画像元:LIXILリフォームネット
図5-1「止水栓の閉め方(取っ手のないタイプの場合)」

水が止まったら、落ち着いて原因を突き止めます。まず確認したいのは、タンクの最下部にある「フロートバルブ」という部品です。ハンドルのアームからくさりにつながれている、ゴム製やプラスチック製のものです。

図5-2「フロートバルブが引き上げられるしくみ」
画像元:TOTO
図5-2「フロートバルブが引き上げられるしくみ」

ハンドルを回すとこのフロートバルブが引き上げられ、タンク内の水を便器へと送りこみます。そして水が十分に流れたら、フロートバルブが元の位置に戻って便器への水の流出が止まります。

このときフロートバルブがくさりから外れていたり、排水口とフロートバルブとの間にゴミや洗浄剤がはさまっていたりすると、水の流出が止まらなくなるというわけです。

このほか、フロートバルブ自体が劣化していて排水口をふさげないということもあります。ゴム手袋をした手でフロートバルブを触ってみて、黒い汚れがベットリとつくようなら要注意。新しいフロートバルブに交換しましょう。

タンクの水量調整に問題があることも

タンクを開けると中央に見える、丸い形をした「浮玉」。トイレの水が止まらない原因は、この浮玉にあることも多いのです。

給水管からタンクへの給水を担う部品である「ボールタップ」は、浮玉の位置によってタンク内の水量を感知しています。浮玉が下がっていれば水位が下がっているとして給水を行い、反対に浮玉が上がっていれば水位が上がっているということなので、水量は十分と判断して給水を止めるという具合です。

図5-3「浮玉の位置と給水の関係」
画像元:ユーミーマンション
図5-3「浮玉の位置と給水の関係」
画像元:DIYホームセンター
図5-3「浮玉の位置と給水の関係」

(Cap)トイレを流すとタンク内の水位が下がり、浮玉が下がる。これをボールタップが感知して給水をはじめる

実際には水量は十分なのに浮玉が何らかのトラブルによって下がったままの状態になったとしても、ボールタップは「水量が足りない」と判断してしまいます。その結果水の供給量が過多になり、水が止まらなくなってしまうのです。

浮玉が下がったままになる原因はさまざまありますが、もっとも多いのは劣化による破損で中に水が入り込み、重くなってしまっていることです。タンクのフタを外して浮玉を交換しましょう。

浮玉はトイレの種類やメーカーによって、さまざまな形状のものがあります。古い浮玉を外してお店に持参すると間違いがなく、安心です。

著者:加賀原まこ

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