生ごみ処理機『ディスポーザー』とは
ディスポーザーとは、家庭で出た生ごみを細かく粉砕し、そのまま下水道へ流すキッチン設備の事。
骨などの固い生ごみ以外は処理できるので、家庭からでる生ごみの約70%が減ると言います。
ディスポーザーの仕組み
生ごみを砕く「ハンマー」と、きざむ「固定刃」、生ごみを流す「回転台」。さらにはそれらを動かすモーターが一つになった物が『ディスポーザー』という設備。
これの投入口を排水口と交換し、本体をシンクの下に取り付けます。
あとは、ディスポーザーが取り付けられた排水口に水を流しながら生ごみを入れて、スイッチを押すだけ。
スイッチは「排水溝に蓋をする」だけのタイプや「足踏み式」、「シンクの横にスイッチ」が取り付けられているタイプなど、料理中に誤作動を起こして事故にならないような配慮されています。
また、ハンマーや固定刃も、外からは見えないようになっており、万が一子供が手を入れたとしても怪我をする事はありません。
ディスポーザーのメリット
なんといっても生ごみが減らせる事です。
スペアリブなどの大きな骨、枝豆の皮などの固い繊維質など、処理できないゴミもありますが、約70%の生ごみを減らす事ができます。
生ごみが出ないので、三角コーナーもいりません。
その分シンクを広く使う事が出来ますし、あのヌルヌルした三角コーナーを掃除する必要もなくなります。
夏場でも悪臭に悩まされない。
悪臭の元は生ごみの腐敗臭、もしくはそこから発生した雑菌ですが、腐るゴミが無ければ臭いもなくなります。
虫が寄り付かない。
生ごみがあると発生するコバエ。さらには臭いに釣られてくるゴキブリ。
これら迷惑な虫の発生も抑える事が出来ます。
ディスポーザーの取り付け方法
元々はアメリカのDIY用の商品である為、個人でも取り付ける事は可能です。
ただし取り付け方に不備があると、水漏れや故障の原因になりますので、専門の業者へ依頼するのが良いでしょう。
ディスポーザーの費用
価格はディスポーザーの種類にもよりますが、2万円台から20万円台まで。
基本的に価格が高いものほど、より固い物を処理できると考えて間違いないでしょう。
ディスポーザーの問題点
実際に使用してみると非常に便利であり、条件さえそろっていればリフォームの必要が無いほど簡単に導入できる生ごみ処理機ディスポーザーなのですが、なかなか普及が進まないのには理由があります。
自治体により禁止・自粛されている
ディスポーザーにより流された排水が下水処理に負担を与えるとして、設置自体を禁止、あるいは自粛を求めている自治体があります。
ディスポーザーの導入前には、お住まいの自治体に必ず問い合わせましょう。
自粛地域でディスポーザーを利用する方法
直接下水に流す「単体ディスポーザー」は禁止していても、下水道に流れる前に「ディスポーザ排水処理システム」を導入するか、生ごみを「排水と固形物に分け乾燥させる装置」を使用する事で、ディスポーザーを利用できる場合があります。
ただし、その分費用が上乗せされます。
下水道料金が上がる
単体ディスポーザーが使用できる場合でも、自治体により下種同料金が引き上げられる場合があります。
具体的な料金に関しては、お住まいの水道局へお問い合わせください。
それ以外の問題
設置以外にも「騒音」や「水道代の増加」も問題点としてあげられます。
しかし最近では「静音」「節水」に優れたディスポーザーも増えていますので、そこまで大きな問題になることはないでしょう。
生ゴミ処理機『ディスポーザー』は最も普及してほしいキッチン設備
生ごみが減るだけで「臭い」「虫」「掃除」「ゴミ出しの労力」「衛生面」とあらゆる面倒が改善され、日常生活の利便性を飛躍的にあげてくれるディスポーザー。
行政には普及に向けた、いち早い対応を期待したいと思います。