キッチン回りに発生する厄介なコバエを撃退するには?|水回りトラブル入門

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2013年1月17日
キッチン回りに発生する厄介なコバエを撃退するには?

夏場になると、蚊やハエなどの家の中に入ってくる虫に悩まされることになってしまうもの。特に水回りに発生するコバエはうっとおしいし、不衛生でうかうか食事の用意さえ出来なくなることも…。コバエなどの虫が発生しないためにはどのような対策を講じるべきなのでしょうか?

取材ライター
  

夏を不快にする水回りに沸いたコバエをどう片づける?

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夏場ほど虫に悩まされることが多い季節はないものです。朝から晩までミンミンジワジワと鳴き続けるセミ、昼から夜中までブンブン飛び回っては血を吸ってくる蚊、目を離したすきに屋内に入り込んだ挙句食べ物に集ろうとするハエ、お風呂の洗い場に何時の間にか入り込むムカデやゲジゲジなど枚挙にいとまがありません。
虫が入り込み好き勝手に騒ぐ家は夜も眠れないだけでなく、不衛生になってしまうものです。夏場は虫対策をしっかり行わなければなりません。

台所に沸くコバエのうっとおしさ

夏場の水回りに沸く虫の中で、もっともうっとおしいのがコバエ(チョウバエ)です。コバエはその名の通り、体長1~4mm程度の小さな虫で普通のハエよりも小さいため、飛んでいても傍まで寄らないと気が付かないこともしばしばです。
それでいてハエと同じように細菌を媒介する働きを持っているので、放っておくと病気の原因にさえなってしまうのです。

チョウバエの卵は産んでから2日で孵化し、幼虫期を10日程度過ごした後に蛹になり2~3日で羽化して成虫になるというサイクルを持っています。つまり、一か月もあれば家中を占領できるほどの数に増えてしまうのです。

しかもサイズが小さいため、発生していることが分かっても簡単に駆除しきれません。ハエ叩きや丸めた新聞紙で叩いても殺虫剤を撒いても逃げられているということは良くあることです。

コバエの発生を予防する

コバエは、主に台所周辺に発生します。なぜならキッチンシンクのぬめりや三角コーナーが格好の生息場所になるからです。また、台所には食糧源となる生ゴミも豊富にあるため、コバエだけでなく普通のハエやゴキブリなどにとっても理想的な環境になってしまうのです。

コバエなどの虫の発生を予防するためには、まず生ゴミの処理を丁寧に行うことです。生ゴミを捨てる際にはビニール袋を二重にしたものに入れる、部屋の中におきっぱなしにしないといった夏場なりの対策が欠かせません。
また、シンクのぬめりもしっかりと掃除して取り除くことが大事です。殺菌作用のある漂白剤をシンク掃除の仕上げに使うといったぬめり防止対策も忘れずに行いましょう。

コバエが発生したらどう退治する?

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しかし、台所をきれいにしていてもコバエが発生しなくなるというわけではありません。大抵のコバエは自然発生ではなく、外から侵入してくるものなのです。
その為、場合によっては台所ではなく風呂場やトイレ、リビングなどで発生することがあります。

成虫のコバエを駆除するには、殺虫剤や蠅取り紙・バルサンといった普通のハエにも使える駆除用品が有効です。しかし、これらの駆除用品の難点は何と言っても「退治した後に死がいを片付けなければならない」ということ。特にバルサンを焚いた後は、部屋のあちこちからコバエ・ハエ以外の虫が転がっていることがあるため、虫が嫌いな人にはあまりお勧め出来ません。

最近コバエ退治法として人気を博しているのが、「めんつゆトラップ」です。蕎麦やそうめんなどに使うめんつゆを水で薄めたものを小さな容器に入れて、洗剤を数滴垂らしたものを設置しておけばコバエが大量に容器内に溜まっている、という仕組みです。洗剤に含まれる界面活性剤がコバエの体表面にある気孔を塞いで窒息させるのです。
この仕掛けにはめんつゆだけでなく、酢やワインも使えます。むしろめんつゆよりもコバエが好む臭いを出すワインやバルサミコ酢の方が効き目があるようです。

著者:和田ちえみ

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三度の飯より書くこと聞くことが好き。インタビューやプロフィール作成、企業社内報など堅い文章も書けます。人の話を聞き、それをまとめるお仕事が多いです。