老朽化した水回りをリフォームする際のポイントは?|水回りトラブル入門

  • フォークラスのライター募集
2013年1月17日
老朽化した水回りをリフォームする際のポイントは?

入居当時は新築でも、住み続けていれば家も設備も古くなっていくものです。設備の老朽化は故障の原因になるだけでなく使い勝手が悪くなっていく原因にもなるのです。台所・風呂・トイレなどの水回りのリフォームについて解説していきます。

取材ライター
  

使い勝手の悪くなった水回りをリフォームする

imasia_9834855_M

どんなに理想を詰め込んだ夢のマイホームであっても、年数を重ねれば古くなっていくもの。そして住んでいる人も重ねた年数の分だけ自分の家に求めるものは変化していき、建設当時に抱いていた理想が時代遅れになっていることは良くある話です。
そういった時代の流れに取り残されやすいのが、台所やお風呂などの水回り設備です。水回り設備は流行に取り残されやすいだけでなく、頻繁に利用するから経年劣化も激しいのです。
水回り設備を使いやすく、かつ新しくするにはリフォームが欠かせません。

台所のリフォームのポイント

毎日の食事を作る台所は、住人が歳を取れば取るほど使いにくさが増していくものです。わかりやすく言えば若い頃は背筋が伸びていたからシンクにある程度の高さが無いと使い辛かったのに、歳を取って背筋が伸ばしにくくなっていくと今度はシンクが低くないと使い辛くなるのです。
台所のリフォームを行う際は、メインで台所を使う人のことを考えた高さや構成にすることが大事です。例えば、老夫婦が住んでいる家なら奥さんの目線に合わせてシンク・コンロの高さを調節するとか、二世帯同居で息子嫁・娘が使うのなら高さだけでなくコンロの種類や浄水器付きのシンクにするといったような要望を盛り込んだものにするのが良いでしょう。

トイレのリフォームのポイント

imasia_9837664_M

トイレのリフォームは、他の場所のリフォームよりも選択肢は少ないものと言っても過言ではないでしょう。
便座をウォシュレット付きにするか、便器自体を交換するか、手洗い器を付けるか、床や壁紙の張り替えをするか、高齢者向けの手すりを付けるか、というくらいが関の山です。
そのため、トイレをリフォームする際は大体ウォシュレット付き便座に変えるくらいに落ち着きます。

しかし、住人が高齢化していくとトイレの寒さが致命的な健康被害をもたらす恐れが出てきます。人は寒い場所に出ると体温を維持するため血圧が上昇します。そして、トイレ使用中にいきむとまた血圧が上昇します。この血圧の上昇は脳の血管を切ってしまう原因になり脳溢血・脳梗塞を引き起こしてしまうのです。
その為、トイレのリフォームをする際には設備だけでなく壁・床の断熱性を見直すことも必要になってきます。

お風呂のリフォームのポイント

imasia_6566480_M

お風呂は、水回り設備の中でも時代の変遷がはっきり表れる場所と言っていいでしょう。少し古い家だとタイル張りの床にステンレス製の浴槽、FRP製のポリ浴槽、浴槽・洗い場・シャワーが一体になったユニットバスというように、家を建てた時代ごとに違いがあるのです。

お風呂のリフォームで忘れてはいけないのは「浴室を出た後に湯冷めしにくいように脱衣所にも手を加える」ということです。温度が高い浴室から脱衣所に出た時、脱衣場の断熱性が低いと湯冷めして風邪を引く原因になってしまいます。
浴室自体のリフォームは、浴槽の交換、シャワー付きカランの交換、ボイラー・給湯器の交換バリアフリー式の手すりの増設などが主眼になります。
特にボイラー・給湯器の交換は重要です。今まで使っていたボイラー・給湯器が耐用年数を超えていた場合、故障の可能性が跳ね上がってしまうので故障してなくても使用年数が10年を超えた時点で交換を考えなければならないのです。

著者:和田ちえみ

取材ライター
アイコン
三度の飯より書くこと聞くことが好き。インタビューやプロフィール作成、企業社内報など堅い文章も書けます。人の話を聞き、それをまとめるお仕事が多いです。