もしもトイレが詰まったらどうやって解決すればいいの?|水回りトラブル入門

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2013年1月16日
もしもトイレが詰まったらどうやって解決すればいいの?

トイレの排水管が詰まってしまうと、トイレは使えなくなってしまいます。トイレが使えないというのは結構なストレスになるもので、日常生活を送るのもままならなくなってしまいます。もしも、あなたの家のトイレが詰まってしまったらどのように対処すればいいのでしょうか?

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緊急事態!もしもトイレがつまったらどうする?

Man Cleaning a Toilet, illustration

普段は何気なく使っているトイレは、よくよく考えてみればとても大事な存在であることに気が付きます。
健康と身体を維持する食事を摂れば、摂取しきれなかった食べ物や新陳代謝の過程で出た老廃物などは便として排出しなければならなくなります。もしも便を排出できなければ命を落とす危険性さえ出てくるのです。
このように安心して便を排出できるトイレが使えるということは非常にありがたいことなのですが、排水管が何かの拍子で詰まってしまうと、トイレは使えなくなってしまうわけです。

トイレの排水管がつまる原因は何?

トイレなどの排水管は、「排水トラップ」というS字状のカーブを描く部分があります。排水トラップは、下水道からの悪臭の逆流やネズミ等の侵入を防ぐという効果を持っています。
この排水トラップのS字状カーブの部分に物が滞留することで、トイレのつまりが発生するというわけです。

トイレのつまりの原因は、主に大便・トイレットペーパーで、それ以外では水に溶けないティッシュペーパーなどが挙げられます。

汚い話で恐縮ですが、「思っていた以上に便が出た」というのはつまりを起こしやすいものです。公衆トイレを利用すると稀に「人体の神秘」を実感するサイズの便が流しきれずに残っていたりするものですが、そのようなサイズの便は流れて行ってもつまりを引き起こしてしまうのです。

また、トイレットペーパーは水に溶けるとはいっても、使いすぎるとつまりを引き起こしてしまいます。多量のトイレットペーパーを少量の水に溶かすとドロドロした糊のようになり、水の流れる勢いを弱めてしまうのです。
そしてティッシュペーパーのような水に溶けない紙や布を流すと、S字カーブの途中で丸まってしまい水で押し流せなくなってしまうのです。

トイレのつまりを解消するには

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もしもトイレがつまってしまった場合、一番簡単な解決法は下水業者を呼んで直してもらうことでしょう。しかし、一回につき数千円から数万円の出費が掛かるため、確実ではあるものの経済的とは言えない方法です。

自分でトイレのつまりを解消するためには、いわゆるスッポンこと「ラバーカップ」や専用の真空ポンプを使ってつまりの原因になっているものを引きずり出すのが一番です。
ラバーカップや真空ポンプは排水管の入り口をふさいで空気を吸い出すことで、つまりの原因を便器の排水口に引き寄せることが出来るのです。

つまりの原因が取り出せたら、便ならば水に流しやすいように箸などで小さく分割し、ティッシュペーパーなどはビニール袋を使って取り除きます。バケツに汲んでおいた水を静かに流しこんで、まだ詰まっているかどうかを確認してから、トイレの水を流しましょう。

配管が原因の場合

ラバーカップを使っても水が流れて行かない場合、つまりの原因は配管にあるものと考えてよいでしょう。配管の構造や老朽化などが原因になっている場合は素人作業では解決できないことが多いので、業者を呼ばなければならなくなります。
配管だけでなく便器自体の構造によってもつまりが起こりやすくなる場合もあるので注意しましょう。

著者:和田ちえみ

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三度の飯より書くこと聞くことが好き。インタビューやプロフィール作成、企業社内報など堅い文章も書けます。人の話を聞き、それをまとめるお仕事が多いです。