トイレのつまりの原因、あれこれスパッと解消|水回りトラブル入門

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2016年4月12日
トイレのつまりの原因、あれこれスパッと解消

何とも悩ましい「トイレのつまり」は、原因をいち早く究明し対処するのが一番。携帯を落としたのか、そもそも悪戯な便の仕業かはたまたトイレットペーパーの使いすぎなのか。実際の事例を見ながら自分でできる応急処置と解消法を学びましょう。

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便器の「つまりかけのサイン」に要注意

みるみる水位の上がる便器に向かい「止まれ!」「流れろ!」と念じてみたり、途方に暮れ空しく眺めた経験が誰しも1度や2度はあるのでは? 携帯をはじめメガネ、筆記具、財布など、さまざまな固形物を落としたという話も後を絶ちません。

溶けることのない固形物を落としてしまったら、可能な限り取り出したいのが人情です。使えないのならいっそ流してしまいたいと思う人もいるかもしれませんが、排水管あたりで完全に詰まってしまっては一大事。便器ごとはずして工事しなくてはならなくなり、専門業者への依頼が必要になります。

日ごろから落とし物をしやすいうっかりさんは、ポケットのものは事前にバッグや棚に一時避難させる方が無難でしょう。

便器に水を流すと、いったん水位が上がって、その後徐々に流れ水位が下がるという現象を見たことがありませんか?あれこそ、つまりかけの前兆なんです。このときに放っておかず、こまめに吸引しておけば完全につまらせることはありません。

自分でできるトイレのつまり解消法

トイレのつまりの強い味方である吸引カップやラバーカップですが、トイレ専用の効率よく吸引できて汚水が飛び散りにくい形状のものや、さらに強力な真空式パイプクリーナーという頼もしいタイプもあります。効果的な使い方のコツをマスターして、トイレのつまりに強くなりましょう。

水のある状態でこそ威力を発揮するのが吸引カップ。もし水が引いているのなら、バケツなどで吸引カップの上が浸るくらいまで水を入れてから便器の穴にカップを当てるようにします。

図3-1「吸引カップの上手な使い方
画像元:サインモール
図3-1「吸引カップの上手な使い方」

カップを押す時はゆっくりと、引き上げる時は勢いよく力を入れるのがコツ。カップを引き上げると水が吸い寄せられ、その勢いでつまっているものが動き、つまりが解消されます。何度か押し引きを繰り返し、水がスーッと引いたらつまり解消の証拠。

つまりが解消されても、すぐにはタンクのハンドルで流さないように。万が一、つまりが未解消であれば再び便器内の水位が上がり、最悪汚水があふれ出すことに。くれぐれもバケツの水で少しずつ流し、スムーズに流れるのを確認してから最終的にハンドルを回しましょう。

トイレットペーパーや節水もつまりの原因に!?

「なぜか我が家のトイレはつまりがち」というキレイ好きさんやしっかりさんも要注意。水の流れが悪い原因は、昔節水のために調節したままだった重石や水入りペットボトルだったりするかもしれないからです。このほかトイレットペーパーの使いすぎや、水に溶けにくいティッシュの使用も、つまりにつながります。

普段から使っている身近なものがトラブルの原因になっていることは、意外と多いもの。

最近では水量調節が禁じられている製品もあり、タンク内には定められた部品以外、何も入れないように注意書きのしてあるものも増えてきました。機械も道具も有効にその機能を活かして使えるよう、日頃から大切に扱いたいですね。

著者:佐久間和夫

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